マラソンに遺伝は関係するか?走ってみないとね~

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マラソンに遺伝は関係しているか?
つまり、あなたは
これから、マラソンを始めようと思うが、
両親はあまり、走るのは得意ではないし、
やる意味があるかな~と思っている人では
ないですか?
外れていたら、スミマセン。

マラソンも競技スポーツである以上、
ランニングセンスといった、遺伝的要素は関係ありますよね。
膝や肩甲骨の柔らかさも必要な要素なので、
カラダが柔らかい人が有利です。
そして、体重が軽いほど有利なので、
太り体質よりも痩せ体質も良いですし。

ただ、これはアスリートに当てはまることであって、
市民マラソンレベルで、4~5時間台で完走を目指すと
いうことであれば、
遺伝は関係ないのではないでしょうか?

ランニングコーチでもない、私が言っても
説得力がありませんので、
スロージョギングの提唱者 故田中宏暁先生の著作
「ランニングする前に読む本」より、引用します。

第1章 走るための基礎知識<理論編>に、
このようなタイトルで、書かれています。

ヒトは誰でも「走る才能」がある

何と、励まされるフレーズでしょうか?

実は先生が最初に提唱したものではなく、
アメリカの人類学者、デニス・ブランブルとダニエル・リーバーマンが
2004年に「ネイチャー」誌が発表したものです。
「ヒトは、長距離を走るために進化した」という仮説です。

全米のベストセラーとなったクリストファー・マクドゥーガル氏の
著書「Born to Run」で紹介されたことから、多くの人に
知られることとなりました。日本語の翻訳版も出ていますので、
是非、一読されること、オススメします。

著書の内容は、

田中先生の記述をそのまま引用すると、

ヒトは二足歩行をするようになったことで、長時間走り続けて獲物を捕らえる
ことができるようになり、繁栄できたという説です。
人類学者リーバーマン氏らは、人間の身体を調べた結果、長距離走に
非常に適した構造であるということも明らかにしているそうです。

たしかに、短距離では、他の4足で走る動物にはかないませんが、
長距離で、何十分も追いかけ続ければ、人間の方が有利かもしれませんね。

ヒトは皆、生まれながらにして長距離を走る能力を持っていると
考えられるので、この天性の素質は生かさない手はないでしょう。

そして、
田中先生はさらに、

「ランニングのスキルは一流選手も一般人もほぼ同じ」

と言っています。
市民ランナーにとって、心強い一言です。

私たちは、生まれてから今まで、とても長い時間訓練してきた
ため、一般人と一流選手とを比べても、技術的にはそれほど
違いはないそうです。
その根拠として、同じスピードで走るときの消費カロリーを
比較した結果、ランナーと一般人との差がわずか5%ほどだった
んだとか。

よって、もともと走る素質があり、
スキルも一流選手と大差がないとすれば、
マラソンをやらない のは勿体ない と言わざるを得ません。

マラソンをやりたくなったら、
遺伝など、関係ないので、是非、始めるべきです。

田中先生はさらに、
「ランナーは元気で長寿」についても言及しています。
スタンフォード大学の研究結果が紹介されています。
本研究では、ランナーと非ランナーの21年間にわたる
追跡結果により、平均年齢59歳から79歳までの
生存率がランナーと非ランナーで、
それぞれ85%、66%と明らかな有意差が示されました。

ランニング習慣により、健康で長生きというのは
素晴らしいことです。

ただ、何事も行き過ぎはよくないので、
程よい加減はあると思いますが。

私が参加した、柴又ウルトラマラソン2019では、
70歳以上で、9名の方が100K完走されています。
この年齢で、100キロも走れるとはまさに超人です。

私は残念ながら、61キロで、リタイヤしてしまいました。
日々の鍛錬と当日の暑さへの対応等
自分をよほど律しないと到達できないレースだと思いました。

柴又ウルトラマラソン2020では、雪辱を果たすべく
足づくりから始めています。

足づくりで、思い出しましたが、
前述の「Born to Run」の著書の中で、
人は何千年もシューズなしですごしていたとか、
多くのランニングシューズが人間の足に悪影響を及ぼしていることなどが
紹介されていました。

そして、柴又ウルトラマラソン2019のレースで、なんと
裸足で走っているランナーがいたことです。
完走されたかどうかは分かりませんが、
女性のおばさまランナーの方で、軽快にそして、力強いフットワークでした。
また、裸足ではありませんが、足袋のような薄く、平たいシューズを
履いて走っているランナーもいました。

私たち現代人は、便利で、快適な移動手段や
快適で、心地いいシューズをを得た一方、
もともと持っていた、
疲れない走り方だったり、
ケガをしない走り方だったり、
長く走れる走り方だったり、
速く走れる走り方だったり を

失ったのかもしれません。

「Born to Run」を読んだときに、そんなふうに感じました。

もともと持っている走れる力を少しでも取り戻して、
走ることをいつまでも楽しみたいものです。

このサイトで、私の文章が少しでもあなたのマラソンライフを
スタートさせるきっかけになれば、幸いです。

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