マラソンの川内優輝選手に、東京五輪に出て欲しいな~

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マラソンの川内優輝選手は公務員ランナーから
プロランナーに転身した人気のマラソン選手です。
陸上の強豪校ではない、高校や大学を経て、
埼玉県庁職員所属の市民ランナーとなりました。
学習院大学在学中には、学連選抜として、
2度の箱根駅伝出場を果たしています。
また、市民ランナーという立場で、
2011年の東京マラソンでは
日本人トップの成績を残し、同年9月の世界陸上の
代表に選ばれています。

川内選手の強さには秘密があります。
その秘密を知ることで、
私たち、市民ランナーも少しでも速く走れるように
なるのではないかと思い、本記事を書きました。
少しでも参考になればと思います。

川内選手のお母さま「川内美加」さんの2012年刊行の
「走れ、優輝!」に
川内優輝選手の強さの秘密が記されていました。

・川内選手の強さの原点は小学生時代のお母さまによる、
スパルタ練習にあります
・美加さんは陸上の経験があるものの、メニューは全くの自己流
だったが、必ずストップウォッチで時間を計り、常に自己記録を
上回るように特訓させたそうです
・自己記録を上回れば、ご褒美、下回れば罰ゲームと、まさに
アメとムチによるトレーニング
・この美加さんとの6年間のタイムトライアル全力疾走が
「やり遂げる力」につながったと優輝選手は書いています
・そして、大学時代の陸上部で、メリハリをつけた練習により、
結果を残せること、走る事自体を楽しむことを学んでいます
・そして、実業団に入らずに、公務員を続けながら、
市民ランナーの立場でありながら、強いセルフマネジメントが
輝かしい結果につながっています
・母校・春日部東高校の校訓である、文武両道はズルいことだとして
おきながら、「逃げ道を作る」のではなく、「選択肢を増やすことで
自分自身の可能性を広げる」ということで、大事なこととしています

私たち市民ランナーであれば、レースで少しでもよい結果を残したく
他の時間をやりくりして、練習時間を捻出していると思います。
量と質のバランスが取れたランニングライフを目指すには、
川内選手のアプローチが非常に参考になると思いました。

まず、「忙しい人ほど、1日1回の練習を集中して」がよいそうです。
物理的に1日2回の練習ができないことから、必然的にそういうふうに
なったとは思いますが、
1日に何回も練習をしなけらばならないと思うと、精神的にきつく
なる点や
1回に走る距離が短くなるほか、
練習を分けることで、ウォーミングアップやクーリングダウンの時間が
それぞれに必要となるため、時間効率が悪くなるという点です。

思い当たる点、多々あるのではないでしょうか?

学生時代の部活を思い出すと、毎日の長時間の練習、
合宿ともなると、3部制、4部制だったような気がします。
まさに、練習漬けの日々で、筋肉も休ませる暇がない生活。

密度が濃くて、結果につながるような練習であれば、
納得するのでしょうが、
先輩から引き継いだ伝統の練習を
闇雲にがむしゃらに、取り組んでいた、クラブが多かったの
ではないでしょうか?
昭和のスポ根が全盛の時代ということもありました。

私が所属していた、大学のラグビー部では夏の合宿では、
御多分に漏れず、3部制でした。
早朝のランニング、午前の練習、午後の練習。
午後は疲れてくるので、練習内容も希薄になりがちでした。
強いチームであれば、厳しいメニュー、練習漬けの日々に
納得いくのでしょうが、
私の所属したラグビー部のように、
地方の弱小チームだった場合、モチベーションの高い選手と
低い選手のバラツキがあり、特にチームスポーツの場合、
周りの選手のモチベーションがチーム全体に影響するのが
問題となります。
弱いチームならではの悩みではあります。

川内選手はモチベーションについては、以下のように
言及していました。

モチベーションを上げるためには、メリハリをつけることが
大切だと思う。休むときはしっかり休む。試合が終わったら、
しっかり休む。こういう楽しいことがあるからとか思い描きながら、
それに向かって今を乗り越えよう、今に集中する。
レース直前には好きな音楽を聴いてモチベーションを上げ、
精神状態をコントロールする。
自分に勝つためには、日々継続してトレーニングを積み、自信を
つけること。
普段からメリハリをつけて集中してレースに臨めば、
自分の100パーセントに近い力を発揮することができるはずである。
相手が80パーセントの力を出しているときに、自分が100パーセント出せ
れば負けないと信じて走る。自分の前を走っている選手がケニア人でも
実業団の選手でも「一人の選手」に変わりはないわけで、
その人を抜きたい、その人に勝ちたいと思う。「負けたくない」という
気持ちが、最後は強さになると思う。
(2011年11月15日 立教大学講演会より抜粋)

川内優輝選手は、
若いのに、強い信念に裏付けられた、素晴らしい選手だと思いました。

生真面目な日本人は、ある意味、意識改革が必要ですね

決して、一流のチームに所属しなくても、ひとりで結果を
出してきた、川内優輝選手に是非、
東京オリンピックの日本代表として、走って欲しいものです。

このサイトで、私の文章が少しでもあなたのマラソンライフが
充実したものになるきっかけになれば、幸いです。

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